Friday, 20 January 2017

日本の労働環境とその未来 変わり行く労働環境とそのたどり着く未来01

 前回の補足なんだけど、前回格差や厳しい生活を送っている人々などについて書いたけど僕は別に格差を無くさなければいけない!って意味合いで紹介したわけじゃないんだ。僕はそれらをみて世界ってなんだかなぁ~って思い労働や格差ってものについて考えるようになったんだって話だと簡単に思ってくれればいい(勿論せっかく色々紹介したので個人個人いろいろな方向へ考えてくれればいいとも思う)。そして僕はこの格差はさらに広がり、その後大きな調整がきて新たな時代が始まるんだなということが最近よくわかった(といってもこれは30年ぐらいのスパンでの話だ)。ちょうど今は格差が広がりながらも同時にその格差や労働環境の調整が始まった、そんなオーバーラップしている時期なんだ。
 労働時間と格差の話を混同して書いているようにみえるかもしれないが、ざっくり言うと基本的に格差で下にいる者ほど長時間労動を強いられるわけで、労働時間の改善というのは長時間働かなくてもそれなりの暮らしが出来る、要するに格差が埋まるとも言えるわけでそこは密接に関係している。国単位でみると日本は特殊なんだけどね。格差でかなり上にいるのに長時間労働を強いられているという。
 ということで今日からはその「調整が始まった」という話だ。タイトル的には「変わり行く労働環境とそのたどり着く未来」になる。

 労働時間はなぜ長いのか。昔は主婦なんかは洗濯機がないのですべて洗濯物は手洗いしていた。それが洗濯機の登場で洗濯にようする時間は激減し他のことに避ける時間が大幅に増えた。ビジネスマンなんかも昔は手書きで訪問する先の地図を書いたり、必死に除法を得るために現場に行き調べ物したりしていたが今やほとんどがインターネットでサクッと解決だ。ということで普通に考えたら労働時間は技術が進み便利なツールがたくさん登場して効率がよくなればなるほどどんどん短くなるはずだった。ではなぜ労働時間が減っていかないのか。これも答えは単純でみんなデベロップメント(さらなる改善、新商品の開発、もしくはサービスの値下げもこれに含まれると思う)に日夜勤しんでいるからだ。しかしそんなディベロップメントをみんなで一斉に止めたらどうなるだろうか。そう労働時間は短縮が可能となるなずだ。現実的、近未来的に言うと労働時間を強制的に可能な限り制限した中で可能な限りのディベロップメントだけにするということだ。
 そして今の先進国における”ディベロップメント”はもうかなりいいところまで来ていると思う。少なくとも日本のような先進国がどっかの仕方なく長時間労働しなければいけない後進国などと同じだけ働かなければいけないようなフェーズはとうに終わっているのは確かだと思う。その証拠に他の先進国と言われる国々は労働時間の短縮を加速させている。僕が去年がその元年だったように感じている。以下のその例を幾つか挙げる。

 ・ドイツ
 残業禁止 ドイツでは2016年までに18時以降の残業を無くすという方針が2014年に発表されている(しかもドイツは2014年の時点でも既にヨーロッパの国々の中では短い労働時間の国となっている。いくつかのデーターを見ると先日僕が書いたようにやはり東欧諸国のほうが労働時間は長いというデーターが多い。やはり僕の感覚はずれてないのだ)。2016年を過ぎ今、ドイツで完全に残業がないというわけではないが幾つかのデーターを見る限りでは労働時間は長くないし、なんと雇用者を1日に10時間以上働かせると違法になるという法律が出来てしまった。雇用主は罰金を払わなければいけないことになっているし悪質だと禁固刑もありえるのだ。

 ・スウェーデン
 8時間労動から6時間労働への試み ここ数年スウェーデンの各自治体で実験されている6時間労働。去年始まったというわけではないが僕的には去年日本で少し大きく取り上げられたように思っている。成功というデーターも失敗というデーターも両方ある。業種によるのだろうと思う。しかし今失敗している業種も他の業種が6時間労働に絞られていくと6時間労働で済むような仕事内容、仕事量へと変化していくのだろうと思う。 

・フランス 
勤務時間外のメールチェックの禁止 これは全会社、全雇用者に適用されるものではないもののフランスではすぐに広がりそうな雰囲気である。今年の1月1日からフランスで施行された法律で、従業員50人以上の会社は「従業員が仕事のメールをチェックしてはならない(オフラインになる権利と呼ばれている)」時間を決めて書面に明記しなければいけないという法律だ。

 ・スイス
 ベーシックインカム導入を問う国民投票(これだけ少し種類が違うがここにも挙げておく) スイスでは去年ベーシックインカムの導入を問う国民投票が行われた。これは多数を持って否決された。ただ冗談で国民投票を行うはずがなくめちゃリアルで真剣だから多額のコストを使ってでも国民投票までして国民にきいてみたわけだ。みんな安易にベーシックインカムに流れなかったスイス国人はなかなかアホじゃないなと思った。ただこれは確実にベーシックインカムが導入される時期が迫っている証拠だと言えるだろう。なぜ最近になってベーシックインカムの議論が盛んなのかはまた後で書後と思う。

 ・日本
 東大出身電通美人社員の自殺。似たような事件は今までもあったが、今回は超エリートで美人の自殺ということもありメディアの取り上げ方は大きかった。警察も捜査に入りトップは辞任へと追い込まれた。そして上に挙げたような世界の流れがある中起きたこの事件には非常に意味があったと思う(意味があるという書き方は不謹慎かもしれないがここでは許して欲しい)。僕は日本でもいよいよ労働時間の短縮が始まるのではないかと思っている。安倍政権が安定してまだまだ続きそうなのも大きな理由の1つである。ただ安倍さんが労動短縮のよりもさらなるディベロップメントが資源もフィナンシャルビジネスもない日本には必要だと思う可能性もあるが。あと安倍政権のオートメーションで労働力を補おうとしている点は二重丸、移民の受け入れはバツといった僕の評価。

 というように世界はいよいよディベロップメントがある程度のレベルへと達した、達してきたと判断し本気で労働時間の短縮へと入ったんじゃないのか、という話だ。そう、まだ本気出してなかっただけ。日本よ、いつ本気になるの?



P.S しかし今回の労働環境の話、結構すぐにブログ内の「よく読まれてる記事ランキング」で上位に来てるけど、やっぱりこのブログの読者はいい感じだね